こんにちは!ブリコラブログ!です。
資産づくりについて、これまでの記事で様々な視点でポイントをお伝えしました。
収入の10%を投資に回す・固定費を抑える・配当や給付金や節税分で資産を購入する。
ベースの考え方は変わりませんが、今回は投資初心者は避けた方が良い考え方
=個別株を資産形成の手段としてメインに置かない ということを解説します!
投資初心者に個別株をオススメしない・結論!
- IPO(新規公開株)の当選確率は、宝くじ当選級に低い。
- デイトレードによるキャピタルゲインは、本業に支障が出る。
- 個別株はETFや投資信託と異なり、分散が効きにくい。
順番に見解を解説していきます、どうぞ最後までご覧ください。
Contents
個別株で資産を増やす3つの仕組み!
個別株を利用しての資産運用には、以下3つの形態に分かれる状況です。
特徴を確認していきましょう!
仕組み | 利益発生タイミング | 利益獲得までの期間 | 資産増大効果 |
❶IPO | 株式上場時 | 一瞬 | 大 |
❷デイトレード | 常時・市場での売買時 | 短期 | 中 |
❸配当金 | 年1~2回の配当時 | 中長期 | 小 |
IPOとは!?
IPOとは、「Initial・Public・Offering」の略です。
未上場の会社が新たに株式を証券取引所に上場し、投資家に株式を取得させることですね。
上場前に株主が保有している株式が売り出され、これら株式を証券会社を通じて
投資家へ配分することをIPOという
上場するということは、会社にとって市場からの期待値がMAXの状態。
アイドルに例えるなら、デビュー時で人気の高まり加熱した状態と言えます!
この状態で株式を売却して、デビュー前後の価値差分で利益を得る戦略!
ただ確実に価値差分がでるアイドルと確実に出会える確率もまた低いのです・・・。
おすすめしない理由❶:個別株・IPOはまさに宝くじ級!?
みなさん、IPOの当選確率はどのくらいかご存知でしょうか!?
『一攫千金』の表現がふさわしいくらい、中々厳しい数字になっています。
一般的には1~2%!
100人の申し込みに対して、当選は1人か2人ということです。
厳しい・・・。
IPOの当選確率が低くなる理由
IPOがなかなか当選しない理由は、以下の通りです。
- 開設口座が多い証券会社だと、その分ライバルが多い!
- 抽選方法が平等ではない!
企業がIPOをする場合、主幹事会社となる証券会社を決めて依頼します。
主幹事証券会社が決定すると、証券会社は自社の顧客へ購入希望を募っていきますよね。
主幹事の証券会社に口座開設者が多ければ多いほど、
IPOに申し込みする人が多くなる=ライバルが多くなるということです。
また残酷な話ですが、
証券会社は自社の顧客すべてに同じ確率で当選の場を準備してくれません!
預入額が多いとか、過去にも何度もIPO申し込みをしてくれたといった
“お得意様”を優先します。
ここは致し方ないですね・・。
上場日の高額初値:TOP3!
もし優良なIPO案件に当選した!という場合。夢のある話も確認してみましょう!
こちらのデータは、2020年度内に上場された銘柄・上位5銘柄(社名)を集めてみました。
結果は以下の通りとなっていて、胸熱くなるような状況となってます!
順位 | 銘柄(社名) | 公募価格 | 初値 | 騰落率 | 初値売り時の利益 |
1位 | ヘッドウォータース | 2,400円 | 28,560円 | 1,090% | 2,616,000円 |
2位 | アースインフィニティ | 1,970円 | 10,410円 | 428,5% | 844,000円 |
3位 | ビートレンド | 2,800円 | 10,010円 | 257,5% | 721,000円 |
4位 | トヨクモ | 2,000円 | 9,020円 | 351,0% | 702,000円 |
5位 | アイキューブドシステムズ | 3,120円 | 9,430円 | 202,3% | 631,000円 |
1位のヘッドウォータースをご覧ください。
公募価格2,400円に対して、初値がナント・・・28,560円!?
騰落率が脅威の1,000%超え!
IPOで100株の購入権が当選していて、初日に成行で売り注文をしていたら
利益が2,616,000円ということです!
もし、、1,000株購入できたとしたら26,160,000円の利益が確定という夢のような話。
当選確率もさることながら、金額も宝くじ級と言われる所以ですね!
安定した資産づくり・増やすという目的と観点においては、
個別株のIPO狙いは再現性が非常に低いから!です。
おすすめしない理由❷:デイトレード注力による本業への影響
私個人的には資産づくりを、個別株・デイトレードで開始しました。
本当に何もわからなかったので、“4-3月の1年で売買益の目標50万”で設定。
これが困難なのか簡単なのか良く分かりませんが、
明確な目標が有った方が良いかなぁ・・・という軽い気持ちで取り組み開始しました!
取り組みの結果!
- 1年目:11月で50万円達成!
- 2年目:目標額を80万円に引き上げて、2月で達成!
1年目・2年目の売買ルールは?
私が1年目と2年目にどんな売買をしていたかと申しますと・・・
- 直近2年間で、年初来高値を更新した銘柄を狙う!
- 購入後1株150円増えたら、必ず売る!
でした。
明確なロジックが有った訳ではありませんが、
直近2年で年初来高値を更新するということ=“業績が波に乗っている”と判断。
株価が硬直せず、値動きが一定以上ある!という期待感を持つようにしました。
2つ目のルールは、150円という明確な金額を設けることで
売り時を逃さない・悩まないようにしたかったからです。
個別株の売買が本業に支障が出るの意味は?
デイトレードされた方でしたらお分かりかと思いますが、
150円って結構あっという間に値が動くのです!それこそ分単位で。
みずから課しているルールが故に、何とか徹底して守りたい。。。
本業(会社勤め)の間も株価が気になってしまうのです。
トイレに行くついでに株価を見たりしましたが、
給与を頂いて働いている以上は「精神衛生上良くないな・・・」と思えてきました。
会社勤めを本業にしている以上、就業時間中は最も注力せねばなりません!!
おすすめしない理由❸:配当金が減配するリスク
株式の保有目的の一つは、企業が得た利益の一部が分配される配当金を受け取ることですね。
この配当金を資産形成に組み込んでいく訳ですが、毎年増えて・安定的に欲しいところ。
仮に社会人になった24~25歳で投資を始めて定年近くまで配当金を受け取りたい。
30年近く配当を受け取りたい場合、30年連続で増配している企業が日本にどのくらい
存在しているかご存知でしょうか??
実は日用品で有名な「花王」ただ1社なのです。
米国ではどうでしょうか?
30年以上の増配企業は8社!しかも、1位のスリーエム社は59年連続増配という
非常に安定感あるパフォーマンスを叩き出していますね。
安定感ある個別株だけを保有できれば良いのですが、そうもいきません。
加えて、企業業績が悪化すれば配当金が減少するという可能性は多いにあります。
連続増配や高配当の企業を資産運用会社が入れ替えてくれる『ETF』や
『投資信託』との違い・リスク幅が大きいのはこのあたりにあると言えます!
個別株による資産づくり:許容できるリスクと目的に立ち返る!
ここまで3つの視点から個別株での資産づくりについて解説して参りましたが、
全面的にNGだ!否定している!という訳ではございません!!
日本株でも米国株でも、増配の会社を選んで株式をバイ&ホールドすれば、
あなたの資産づくりに大きな効果をもたらしてくれます。
- 「いつまでに」・「いくらの資産を」つくりたいか?
- その手段として、再現性が高いとは言えない個別株の運用が本当に最適か?
- 資産拡大の可能性と相反する、リターンが得られにくいリスクを許容できるか?
ご自身の資産づくりの目的・いつまでに・どのようにを冷静に見極め、
個別株での運用によるリスクが許容できるかどうか?をご確認ください!
長期的・安定的・再現性が高い資産づくりであれば、
S&Pや全世界株を軸にしたインデックス投資をオススメ致します!
個別株での資産形成を投資初心者におすすめしない理由:まとめ
- 個別株での資産づくりは、IPO・デイトレード・配当金の3パターンあり。
- 個別株=分散が効いていないため、リスク幅は大きい。
- 資産づくりの目的に立ち返り、長期・分散・安定=インデックス投資を検討する!
いかがでしたでしょうか?
リスクとリターンは、表裏一体!
短期間で大きく資産をつくるには、個別株に集中するという選択肢も無くはないですね。
繰り返しになりますが、リスクを受け取れるだけの余裕を確保して
投資に慣れた段階でのチャレンジをオススメ致します!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回のブリコラ!にもどうぞご期待ください!