みなさま、こんにちは!ブリコラブログ!です。
連載最終回の後編・『手数料』についてお伝えします!
金融資産を購入するときには、色んな手数料が差し引かれていきます・・・。残念ですが。。
メモ
- 「手数料といっても、たかが知れているんでしょ??そんなに影響あるの??」
- 「資産を増やすのが前提だから、一定の手数料(費用)がかかるのは仕方ないよね?」
このように思ってらっしゃる方は多いのではないでしょうか??
この記事は、
金融商品を購入するときの『手数料』って、バカにならないなぁ・・・
ということに対する考え方・セーブすることの大切さが、スッキリ分かります!
【お伝えする全体構成】
Contents
手数料その①:資産の購入先で決まる!
一言で申しますと、“どの証券会社で購入するか?”ということです。
リアル店舗を展開している証券会社なのか、ネット中心の証券会社なのか。リアル店舗を展開している証券会社は、「窓口」や「渉外の営業マン」といった“人件費”分を手数料でまかなう必要があります。
一方で、ネット証券会社はこの必要がないですね。
「じゃあ、ネット証券一択じゃない!」
というご意見かと思います。「はい、私もそう思います(笑)。」
では、どのくらい違いがあるのか?実際の数字で比較してみましょう!
リアル店舗の証券 ⇔ ネット証券 の比較
【前提】
私が保有している証券会社・利用している取引コースでの比較です。また、比較条件を合わせるために、100万円の株式購入時 で見ていきます。
❶リアル店舗証券会社:
※取引方法は、ネットです。
❷ネット証券
いかがでしょうか?
リアル店舗は、880円。ネット証券は、487円。400円の差があります。
「えっ?400円って、、ATMでお金引き出してもそれぐらいは必要ですよね」
そうなんです。
が、これが毎回差し引かれます。毎回です。
何度も短期間に売ったり買ったりすると都度差し引かれることを理解し、
取引自体が“手数料負けしてしまっていないか?”を確認するようにしてください。
手数料その②:購入する資産で決まる!
例えば、投資信託 一つとっても、選ぶ商品によって手数料が異なる ということです。
具体的に見ていきましょう!
※例:【投資信託を購入~保有中に必要となる手数料】
- 購入時手数料
- 信託報酬
- 信託財産留保額
- その他の手数料
1.購入時手数料とは?
・投資信託を購入する代金とは別に、証券会社(販売会社)へ支払う手数料。
2.信託報酬とは?
・投資信託を保有している期間中に生じる手数料(費用)で、保有している資産の中から定められた料率分を差し引かれる。資産を運用する会社や販売会社へ支払う手数料。
3.信託財産留保額とは?
・保有している投資信託を解約/換金したときに生じる手数料(費用)。投資信託によっては、生じない場合もあります。
4.その他の手数料
・監査報酬や、売買委託手数料など。みなさんの資産を預かる証券会社は、口座で資産を管理しますね。要は、この口座を維持するために必要な対応をするための手数料(費用)です。
では、購入する投資信託でどのくらいの差があるのか?比較してみましょう。
以下は、実際の購入画面です。証券会社の画面構成によりますが、
おおむね赤枠のような形式で対象となる投資信託を購入・保有する上での手数料が記載されています。
購入時手数料 比較
楽天・全米株式 インデックス・ファンド
netWIN GSテクノロジー株式ファンド
前者の商品は、購入時の手数料はかかりません。ゼロです!
後者の商品は、購入時に3.3%の手数料がかかります。仮に100万円分購入したとすると、運用の元本が96万7千円からスタートとなる ということです。
購入時手数料がゼロの商品と比較すると、購入時手数料が必要な投資信託は、スタート時点でビハインド状態から開始せざるを得ないことを理解する必要がありますね。
信託報酬 比較
仮に100万円分購入したとして、どのくらい手数料に差がでるか?
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』という商品の場合
100万円×0.162%=1,620円/年間 : 1日あたり、4.43円!
『netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース』という商品の場合
100万円×2.09%=20,900円/年間 : 1日あたり、57.26円!
この差、いかがでしょうか??
以前の記事で、投資信託の年間利回りは約4%~ とお伝えしました。
株式や投資信託は、長期的な運用をすることが前提とも申し上げました。
年間約20,000円の手数料差分が生じるとして20年間の運用で見た場合、
40万円の手数料が余計に取られてしまうんですよ。。。
これは、非常に大きいですよね!!
運用する資産が大きくなればなるほど、この影響は見過ごせなくなってきます。
投資・資産運用に必要な『手数料』:まとめ
- 商品を購入する証券会社(販売会社)の形態により、手数料の高低がある。※ネット証券会社の方が、手数料は安い。
- 投資信託は、購入時・保有中・解約(換金)時に各種手数料がかかる。商品の購入画面や「目論見書」でチェックする。
- 手数料の差分は、長期運用であるほど影響が大きい。想定以上に、多く支払う結果になる。
合計4回にわたってお届けしました、『資産のはたらきを“加速”させる』いかがでしたでしょうか?
金融の知識や資産運用については、本当に幅広く深いです。
この4回の情報で投資にチャレンジする際の入り口・必要最低限な構造を、
ざっくり掴んでもらえるとうれしいです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
次回のブリコラ!にも、どうぞご期待ください!