こんにちは!ブリコラブログ!です。
資産づくりは、金融商品と運用期間の組み合わせ+運用期間中のコストを
極力少なくすることで、大きな成果につながってきます。
この記事は読者のみなさまが所属されている会社に『社員持ち株会』の制度が有る。
「加入しようかどうしようか・・・」「資産づくりに有効なのだろうか・・・?」を
悩んでらっしゃる方に気づきを得ていただく内容になっています!
- 会社側は、なぜ持ち株会を運用するのか?会社が得るメリットは?
- 社員側が持ち株会に加入すると得られるメリットは?デメリットは?
私は会社で所属する部門・役割上、持ち株会の制度を運用しています。
制度の運用責任者として、客観的にお伝えできると確信しております。
最後までどうぞご覧ください!
[本日のテーマ・構成]
「制度の理解」を、前編でお伝えします。
Contents
そもそも、『持ち株会』制度とは??
引用元:SMBC日興証券 さま)
制度の特徴
- 給与から控除=天引きしてくれる。
- 奨励金の支給=例えば、「10,000円分の株を購入する」と社員が申請したら、+5%(料率は、会社により異なる。)を会社が購入金額をonしてくれる仕組み。つまりは、「10,500円分の株が買える!」
といった便宜をはかることで、自社の社員が容易に資産を形成できる「福利厚生」だ
と言えます!
運用形態の特徴
- 持ち株会は、『従業員持ち株会』と呼ばれる組合として運用されます。
- また、役員が株式を取得できる『役員持ち株会』もあります。
- 従業員持ち株会には、会社の役員は加入することができません!
会社側の視点で制度を理解する!
帰属意識のある社員が、安定株主になる
自社に所属する社員が自社の株式を持つことになります。
基本的に社員は所属する会社の事業を通じて社会に貢献する・役に立つことに
エンゲージメントや愛社精神を感じる訳ですね。
例えば、会社が敵対的買収の標的になった場合。
愛社精神の高い社員が株式を持っていてくれていればいるほど、
わざわざ「ライバル会社に、自分が持っている株を売ってしまおう!」
とはなりにくい訳です。(あくまでも、、一般的にはです・笑)
会社にとっては、所属する社員が自社を守ってくれるということです!
毎月“買い”が入るので、株価上昇(維持)効果がある
持ち株会に加入している社員から毎月一定額を集めて株式市場で買い付けを行います。
持ち株会は、市場での価格が割安だろうが割高だろうが集めた金額で買えるだけの
株式を必ず購入するということですよね。
「市場で買いが入る」ということは株を欲しい人が多いということと同じ
=「株価は上がる」ので、仮に会社業績が悪化の局面であったとしても
株価下支えの効果が生じます。
これは、会社にとって非常に大きなメリットとなります。
株主資本コストが少なく済む
株主資本コスト!? ちょっと難しいコトバが出てきました・・・。
株主は会社に出資したら、配当金などで見返り(リターン)を求めますよね??
そのリターンに必要なお金が必要で、会社側・事業運営上の視点でみると
これは「コスト」該当するのです。これが、株主資本コスト ということ。
会社は株主からの期待に応えられなければ、「期待外れだ!」といって
資本を引き揚げる=株式を売ってしまう訳ですよね。
これが、自社の社員であれば、(基本的には)会社に対するエンゲージメントや
愛社精神があるので「資本を引き揚げよう!」=「自社株を売ってしまおう!」とは
なかなかなりにくい・・・。
一般の株主に対して用意するコストよりは、
「社員に奨励金を払ったとしてもコストは少なく済む」というのは
この視点からですね。
社員側の視点で制度を理解する!
上場前の場合、『キャピタルゲイン』の恩恵が受けられる
もしみなさまが上場前の会社に入社して持ち株会で一定数の株式を取得した段階で
「会社が上場する!」となった場合「ラッキー!!」と言うべきでしょう!
私の場合、上場前に持ち株会に入っていて1株あたり7,000円で取得していました。
それが、東証一部に上場し初値が153,000円 → 約21倍に価値が増えた!
※私は上場日に売却せず、それが結果的に資産急増につながりました。
また別の機会にお伝えします。
奨励金がある場合、支払い金額以上の株式購入ができる
持ち株会には、奨励金制度があります(私の所属する会社にはあります)
持ち株会は1口:1,000円~最大50口:50,000円 といった範囲で、
毎月給与から天引きして自社株を購入してくれます。
奨励金は口数×〇%分を会社が株式購入費用を付け足してくれる!というもの。
奨励金が5%の場合10口加入していると、
10,000円+5%分=10,500円分の株式が買えます。
この奨励金の存在が、資産形成に有利だ!とする見方が多いのです。
[ギモン] 会社が5%も負担していたら、会社の収益に影響でないの??
もちろん、コストになります。
・・・が、会社側の視点で見た場合、一般株主に用意する「株主資本コスト」より
社員向けの「奨励金」の方が圧倒的に低コストなのです!
ですので、みなさま遠慮なく受け取ってもらって大丈夫です!(笑)
給与天引きで、自然に無理なく自社株購入ができる
「毎月貯金する・給与から分けて自分で管理する というのは、面倒だ!」
という方は多いのではないでしょうか??
持ち株会は、給与から自動的に購入分の金額を差し引いてくれるので、
一度申し込めば以降の手続きは不要です。給与明細にも記載されます。
[ギモン] ・・・ということは、一度加入したら変更や退会できないの?
安心してください、可能です!おおむね、以下の手続きができます。
- 口数変更:購入する口数を増やしたり減らしたりといったことができます。
- 休会:何かしらの理由で、一旦月々の購入を止めることが可能です。
- 再開:休会状態から、月々の購入を再開するときの手続きです。
- 退会:持ち株会制度から退会す。一度退会すると、再度の入会が不可なことも。
『持ち株会』メリット・デメリット:まとめ
- 持ち株会は、会社側・社員側ともに一定のメリットがある。
- 給与天引きや奨励金を味方にすると、資産形成に有効な面がある。
いかがでしたでしょうか??
前編では制度面の理解を促進する目的での記事内容とさせていただきました。
次回、後編で持ち株会への『加入可否の判断』を解説させていただきます。
みなさまの、「ブリコラ!」になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました!