こんにちは!ブリコラブログ!です。
前回に引き続き、竹中半兵衛の逸話と『地位材』にしばられないことを関連づけた話の後編をお届けしてまいります!
前回のまとめ
- 10両所持しているなら、10両の馬1頭でなく5両の馬を2頭買え!
- 高額をはたいて購入した10両の馬で行くと、“一瞬のためらいが生じて命とりになる”
- 馬を大事に思いすぎるあまり、本来目的(自分が生存する・敵の大将を倒す など)が達成されないようなことが有ってはダメだ!
ということでした。
それでは『地位材』と、その反対『非地位材』についての説明。
竹中半兵衛の逸話が現代を生きる私たちにも役立つ考え方や姿勢を解説致します!
Contents
『地位材』と『非地位材』とは??
地位材
家やクルマ、高級時計やバックなどに代表されるモノです。
つまりは、モノ自体に『価格差』や『機能差』があり、
それを保有する人との比較によって満足度が得られるモノと言えますね。
想像してください、こういうことです ↓↓
- タワマンに住んでいて、エレベーターに乗った人が15階を押す。自分は28階。優越感!
- メルセデスベンツに乗っている。あの人はCクラス。自分は、CクラスのAMG。優越感!
※メルセデスAMGをご存知ない方のために、以下 Mercedes-AMG さま より引用)
モノを所有したら、多かれ少なかれこのような気持ちになったり、他人とモノの比較したことがあるのではないでしょうか??
非地位材
自分が得た経験や知識、自分自身の健康や人からもらう愛情、生活を送る上での良質な環境など。
つまりは他人との比較に関係なく、自分がどう思うか?という絶対値の尺度で満足度を感じるもの
であると言えます。
これも想像つきやすいと思います!
自分が海外の歴史を勉強していて、特にヨーロッパの中世史に興味を持っている。
以前から準備し、お金を貯め語学を学びついにギリシャやローマを訪問した!
そこで、本で読む・理解する以上のことを感じ取り現地の専門家から話を聞いて知識と経験を得た。
こういうことです!!
これって、他の人から「俺は、日本史の方が好きだから鎌倉で1日散策しながら歴史を学べた!この経験の方が価値がある!」と言われても、この人にとってはそうかもしれませんがヨーロッパの中世史に興味がある人にとっては比較対象にならないですよね!
『地位材』と『非地位材』 得た時の満足度比較!
結論を申しますと、『非地位材』を得た方が満足度は高く、しかも、“長く続く”と言えます。
みなさんが最新のiPhoneを予約してようやく手に入れた!とします。
最新機能が満載で見た目もシャープ。みなさんの満足度は、“手に入れた日”がピークなはずです。
1日、2日と経過していくとその最新機能にもだんだんと慣れていって、
それがみなさんの中で“当たり前化”します。
入手したては「絶対に床とかに落とさないでおこう!」と固く誓っていた気持ちが、
1年も経過すると、落としても「仕方ない!」に変化していることでしょう。。。
一方で、その最新のiPhoneを持って旅行に出かけた。
旅先で出会うすばらしい景色や醸し出す雰囲気に触れて写真や動画を撮る。
また、史跡をめぐったりしたときにすぐさま調べものをして、
その土地の成り立ちや歴史のすばらしさに触れてくる。
こういった経験やその時に撮った写真を後から見たり思い返したときに、
満足度が下がっているということがあるでしょうか・・・?」
きっと無いはずです!
むしろ、「もう一度行きたいな」とか、
「前回の旅を踏まえて、別のところにも行ってみたいな」という気持ちに
なるのではないでしょうか??
竹中半兵衛の逸話と『地位材』『非地位材』を関連付けてみる
ここまでお読みいただいたみなさまは、
おおよそ着地が見えてらっしゃるのでは?と思いますが、
- 10両の馬を入手 = 『地位材』を入手すること
- 5両の馬を入手し、躊躇なく戦局を乗り切る。手柄を得る = 『非地位材』を得る
ということです。
「安い馬だ」「みすぼらしい」・・・と他人にいわれたとしても、半兵衛は『地位材』の比較競争には陥らない。
その先にあるもっと大切なこと = 戦局を乗り切って、手柄を得る = 勝利することで、10両の馬以上の評価につながる = 安寧な暮らしにつながる! ということを見据えていたのではないでしょうか??
より多くのモノを所有するほど人は不幸になる。ストレスを抱える。
逆に、モノの所有は少なくして旅行やスキルの取得など経験にお金を使うほど
人は一層幸せになり、人生にも満足する。
そういったことが、名著『FIRE最強の早期リタイア術』の第6章:ドーパミンについて
わかったことにも詳しく書かれています!
資産作りの考え方にも直結しますので、ご興味あればぜひご覧ください!
竹中半兵衛に学ぶ!『地位材』にしばられない生き方:まとめ
- 『地位材』は、保有するモノを他の人との比較によって得られる満足。
- 『非地位材』は、自分の経験や健康、愛情など。自分の中の絶対値で得る満足。
- 地位材の満足度は、入手時がピークで以降は減少。非地位材は、長期間続いて色あせない。
- 竹中半兵衛は10両の馬でなく、“その先の手柄や安寧の生活に目を向けるべき”と言ってる。
前編・後編 いかがでしたでしょうか?
私は半兵衛の逸話を知り、また、FIRE最強の早期リタイア術を読んで今回のことが自分自身で非常に整理がつきました。大きな話ですが、人生の過ごし方や“何に価値を感じて対価を払うのか?” ということの重要性について考えさせられました。
モノを持つことが目的ではなく、その先にあるメリットや生活にあたえる影響こそが
目的になる ということにもっと目を向けて生きていかねば!!と誓った次第です。
みなさまにとっての「ブリコラ!」になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!!