こんにちは!ブリコラブログ!です。
今回はビジネススキル・生活の知恵 編から、いつもと少し変わった形式でお届けします!
『歴史上の偉人』と『「○○学」や「さまざまな思考法」』に共通するポイントを、
ブリコラ的に解説してみます!
初回のテーマ・題材
- 戦国時代・稀代の天才軍師と言われた竹中半兵衛
- 彼の残した「逸話」と「地位材」にとらわれずに考え行動するの密接な関連性
についてお伝えします!
日々の生活を送る上でも、ビジネスで成果を上げることでも、大変参考になる内容です。
最後までご覧いただけるとうれしいです!
「竹中半兵衛って、だれ!?」何をした人か??
歴女・歴男のみなさまで、知らない人は絶対にいない。
とても人気のある“戦国時代の軍師”です!
ゲームでは非常にイケメンに描かれているケースが多いでしょうか。。笑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
軍師(ぐんし)は、軍中において、軍を指揮する君主や将軍の戦略指揮を助ける職務を務める者のことである。このような職務を務める者は東アジアにおいては古代から軍中にみられたが、ヨーロッパでは近代的な軍制において参謀制度が確立するまで制度としては存在しなかった。 知将、策士などとも言われる。西晋では景帝・司馬師の諱を避けて「軍司」と改称された。
2020年度・大河ドラマ “麒麟がくる” の舞台で有名な、岐阜県・垂井町の出身。
作中にも登場する稲葉山城にも深い関係がある人物です。
一言で表すと、「豊臣秀吉を天下人にするために多大な貢献をした人」
今風に例えますと・・・
秀吉を大社長へ押し上げるために尽力した、経営企画部長(兼)コンサルタント
といったところでしょうか。
[岐阜県・垂井町のロケーション]
こんな偉業を成し遂げたからスゴイ!考え方を参考にしたい!という部分を中心に、
稀代の天才軍師を理解してもらえたらと思います。
経営企画部長(兼)コンサルとしての竹中半兵衛スゴさ!
- 主君が間違っていたら、主君の城を奪ってでもお仕置きする!
- 豊臣秀吉に「三顧の礼」を以て迎えられる!
- 同じく天才軍師といわれた、「黒田官兵衛」を育てる。友情にも厚い!
半兵衛の逸話・その❶:「主君の城を奪ってお仕置き」
大河ドラマ“麒麟がくる”で本木雅弘さんが演じた斎藤道三。
その孫にあたる斎藤龍興に、半兵衛は仕えていました。
道三以降の当主(義龍・龍興)は、残念ながら余りイケてないトップが続きます。
道三がベンチャー社長で美濃の一国を治めるにまで至ったが、
2代目・3代目社長が会社を大きくできず人材も流出する・・・
という会社経営状態だったわけです。
そんなある年の正月に半兵衛が恒例のあいさつへ稲葉山城へ訪問したところ、
斎藤家の家臣たちに侮辱を受けたんです。
日ごろから半兵衛は「武力」というよりは「兵書」を好み、
口を開けば正論をズバっというタイプ。
武士っぽくない半兵衛のことを、斎藤家直下の家臣たちはバカにしていたんですね・・・
「それでも武士か!?腕っぷしで勝負しろよ!!」的に。
何食わぬ顔で一旦帰宅するが、ここからがスゴイ。。
稲葉山城にいる弟を見舞う名目で武具をコッソリ隠し持ち、16名の家臣を連れて再訪問。
この16名と半兵衛の知略だけで稲葉山城を攻めとったんです!
現代で例えると、社長や経営陣のやり方がたるんでいるから、
社員・メンバー引き連れてMBOして会社を乗っ取った!という感じです。
引用元:野村証券 さま 証券用語解説集 MBO より
この逸話の後日談
このド派手な行動が、織田信長の耳に入ります。
現代で例えると“GAFA”の一角になりつつあった信長が、
「美濃の経営権半分あげるから、子会社になっちゃってよ!」と申し出しました。
(言い方にはかなりのアレンジ入ってます・・・)
・・・が半兵衛は、「今回のMBOは、従業員を軽んじる経営陣を諫めるためにやったことですので。」
といってGAFA信長からの子会社化の話を蹴って、あっさり元の社長・龍興に経営権を返上してしまったのです!!
なんともまぁ・・・大胆不敵と申しますか軍師としても肚が座っているという点ですね。
FACEBOOKからの買収提案を拒否したInstagramというところでしょうか。
半兵衛の逸話・その❷:秀吉に「三顧の礼」で迎えられる
信長はあきらめませんでした。
“人たらし”で有名な、羽柴秀吉(のちの、豊臣秀吉)に「何とか我が社へ入るよう説得してくれ!」と命じます。
元々好戦的ではない半兵衛は、秀吉の誘いをたびたび断ります。
「シェア争いに、興味はございませぬ」といったかは定かではないですが・・・
秀吉はもっと大きな視座で説得します。
「戦いを終わらせて、SDGs・持続可能な社会を一緒に作るために手伝ってくれ!」みたいに!
「なるほど、、それなら!」と心動かされた半兵衛は、信長の社長直轄ではなく、
有力子会社・秀吉社長の右腕である経営企画部長として参画することになったのです!
半兵衛の逸話・その❸:黒田官兵衛=自分の「後任」を育てる
竹中半兵衛は、36歳という若さで陣中で没します。
死因は、流行り病や肺炎などと言われていますね。
半兵衛は、自分が長くないことを悟ります。でも、SDGsは達成していない・・・
そこから、黒田官兵衛を自分が亡き後に秀吉社長をサポートする経営企画部長の後任として鍛えていきます。
年度の戦略書作成やプレゼン資料の作成や事業計画、人材確保や適材適所を実現するための
人事異動などつぎつぎと短納期・無理難題を官兵衛にぶつけていきます。
対応範囲は多岐に渡ったようですが、官兵衛も元々は兵書を好んで読む性格。
半兵衛の求めるレベルに到達したんですね!
人材が変化しても組織のパフォーマンスを落とさないよう、先読みして人材を育成する。
このあたりも、半兵衛の考えがすばらしいと思える所以と考えます!
『「地位材」に縛られない考え』 につながる逸話
半兵衛は非常に合理的な性格。
目的達成するための最短ルートを、常に重要視した人物といえます。
10両所持しているなら、10両の馬1頭でなく5両の馬を2頭買え!
戦場へ高額をはたいて購入した10両の馬で行くと、“一瞬のためらいが生じて命とりになる”というのです。
どういうことでしょうか・・・?
戦局は、猫の目のように直ぐに変わります。
盤石な体制から一転して、敵の陣中に突撃しないと活路を見出せないようなこともあるでしょう。
また、馬で行けない場所に敵の大将が逃げ込んだときには、馬を降りて探しに行くこともあります。
- 敵陣に突撃したら、高価な馬が傷つき死んでしまうかも・・・
- 馬を降りて敵を探している間に、誰かに盗まれたらどうしよう・・・
このような考えが、きっと浮かんでくると思います。
10両全部つぎ込んで購入した貴重な1頭であれば、なおさら!
半兵衛が指摘したかったこと
馬を大事に思いすぎるあまり、本来目的=自分が生存する・敵の大将を倒すことが
未達成になってしまってはダメだ!元も子もない。
「1頭失っても大丈夫なように、2頭ある。」と思えばこそ、
目まぐるしく変化する戦局においても冷静、且つ、大胆な対応が出来る。
死中にも活を見出せるのだ!と言いたいのです。
これって、現代を生きる私たちに向けて発せられるメッセージとして、
大変考えさせられる内容ではないでしょうか??
「地位材」を手に入れることが目的だ!ということに躍起になりがち。
「本来の目的は他にある。大事なものが見えていないよ」ということに、
大きな警鐘を鳴らされているようです。
記事が長くなって参りましたので、本日は「前編」ということでここまでと致します。
次回「後編」につづく「ブリコラ!」にどうぞご期待ください!
最後までご覧いただきありがとうございました!